神宮の室内練習場でバットを振る阪神・森下。〝石田撃ち〟を誓った=神宮球場室内練習場(球団提供) 左腕撃ち、任せろ!! 阪神は18日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)が雨天中止となった。ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=は、3月31日のDeNAとの開幕戦(京セラ)で、相手の開幕投手に決まった石田健大投手(30)の攻略を宣言。昨季3勝を献上した難敵、そして虎が苦手とする左腕を打ち崩し、白星発進へ導く。
「3・31」シーズン開幕戦の輪郭が見えてくるとともに、背番号1への期待も高まってきた。DeNAが17日に開幕投手をサウスポーの石田と発表。これに森下も決意を新たにした。
「やっぱりベイスターズの先発ローテに入るピッチャーなんで。そこはしっかり打っておかないと、シーズン通して何回も対戦する場面もあると思うし。しっかり開幕戦で打っていきたい」
石田は昨季7勝(4敗)、防御率2・95の成績を残し、5年ぶり3度目の開幕投手を任せられた。虎にとっては3勝を献上した難敵といきなりぶつかる。チームは石田に限らず昨季、左投手相手には打率・228と苦戦。大山や梅野ら右打者のレギュラーが少ないこともその一因になった。
岡田監督は「左にやられたイメージがあるから、やっぱり補強としては右になるよな、そんなん。そら(昨年は)2人ぐらいしか右がおらんのやから、打線の中でな。どうしても右を入れんとな、相手も左ピッチャー来るやん」と説明。苦手克服のためにも、森下のほかノイジーら右打者を獲得した経緯がある。
ここまでオープン戦で打率・345、得点圏打率・429の森下は、左腕相手には打率・500(8打数4安打)。14日のDeNA戦(横浜)では石川から本塁打を放った。〝左腕アレルギー〟とは無縁だ。
ヤクルト戦が雨天中止となったこの日は、神宮室内で打撃練習やウエートトレなどで汗を流した。申し分ない成績で開幕スタメンに近付く黄金ルーキーは、さらに状態を上げていくことを誓った。
「上げられるところは全然、まだまだあるなっていうふうに思ってるんで。もっともっと突き詰めてやりたい」
仕切り直しの雨を経てオープン戦は残り約1週間。森下がいれば、もう左腕は怖くない。(邨田直人)