チームメイトと勝利を喜ぶメキシコ代表・アロザレーナ(左、AP) (WBC準々決勝、メキシコ5―4プエルトリコ、17日、マイアミ)メキシコが逆転勝ちで初の準決勝進出を決めた。20日(日本時間21日午前8時開始)の準決勝で日本と対戦する。5-4の八回1死一塁の場面で相手の4番リベラ(ダイヤモンドバックス)が放った大飛球をレイズの左翼、ランディ・アロザレーナ外野手(28)がフェンス際でジャンプして好捕。チームを救った。米スポーツ専門局ESPN(電子版)はこの日、「アロザレーナの好捕がメキシコのWBC準決勝進出を手助け」との見出しでトップニュースとして報じた。
目を見張る見事なキャッチだった。チームを救ったアロザレーナはその場で両手を広げ天井を見上げた。ESPNは「彼ら(メキシコ代表)は見事な反撃で序盤に失った4点差をひっくり返したが、メキシコがスター選手が揃ったプエルトリコを倒して初の準決勝進出を決めるには、もう一つのビッグプレーが必要だった。ランディ・アロザレーナがもちろん、それをやってのけた」と伝えた。
キューバ出身の28歳。2015年にメキシコに亡命し、16年にカージナルスとマイナー契約し19年にメジャーデビューした。20年にレイズに移籍すると、その年のポストシーズンで10本塁打を放って、ポストシーズンの最多本塁打記録を樹立。一躍時の人となった。21年には打率・274、20本塁打、69打点でア・リーグ新人王に輝いた。
試合後、満員のインタビュールームにやってきたアロザレーナはスペイン語で「2023年ワールドベースボールクラシック、八回、ザ・キャッチ」と自ら発し、大きな笑いを誘ったという。
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