18日、クリミア半島セバストポリ市で、ラズボジャエフ市長(前列左)らと子どもの教育施設を視察するロシアのプーチン大統領(中央)(タス=共同) ロシアのプーチン大統領は18日、ウクライナから2014年3月に一方的に併合した南部クリミア半島を訪問した。国営テレビが伝えた。
18日は住民投票結果を受けてプーチン氏がクリミア併合を宣言してから丸9年に当たる。プーチン氏は自らの現地入りでロシアの実効支配を誇示し、クリミア奪還を目指すウクライナのゼレンスキー政権をけん制する狙いとみられる。プーチン氏はロシア黒海艦隊が基地を置くクリミア南西部のセバストポリで、子どものための教育施設などを視察。同行したセバストポリのラズボジャエフ市長は「大統領にオンラインで開所を報告する準備を整えていたが、本人が来てくれて驚いた」と通信アプリに投稿。関係者にも事前に通告しない電撃訪問だったとみられる。
プーチン氏は14年、ウクライナの親ロシア政権が首都キーウ(キエフ)での反政府デモで倒された後、ロシア系住民が多数を占めるクリミアに身分を隠したロシア軍部隊を派遣し制圧。同年3月16日の住民投票で圧倒的多数がロシアへの編入を支持したことを受けて18日に編入を宣言した。(共同)
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