理事長賞を受賞し、あいさつする中島啓太(撮影・蔵賢斗) 男子ゴルフで元世界アマチュアランク1位の中島啓太(22)=フリー=が15日、東京都内で行われた日体大体育学部の卒業式に出席した。理事長賞(学業および競技成績に優れ、かつ人物優秀者)、競技成績優秀賞(学友会活動などにおいて顕著な成績を挙げた者)、優秀選手賞(競技成績優秀賞を授与された者のうち特に他の模範となる者)を受賞し、「4年間はすごく早かったように感じる。いろんな出会いもあったし、ゴルフも成長できた」と振り返った。
2021年に国内男子ツアー「パナソニックオープン」で史上5人目のアマチュア優勝を達成。その後、「アジアパシフィックアマ」を制するなどトップアマとして長く君臨した。昨年はアマチュア世界一に贈られる「マコーマックメダル」を2年連続で受賞。メジャー「マスターズ」、「全英オープン」、「全米オープン」と世界最高峰の舞台も経験して、昨年9月にプロ転向した。
今季はツアー本格参戦1季目を迎えるだけに、「プロとして優勝することが一番の目標。来年海外に挑戦できるように、今年しっかり優勝して自分の力を再確認できる年にしたい」と力強くコメント。日体大ゴルフ部の1学年先輩には、昨季ルーキーながらツアー2勝を挙げた河本力(23)=フリー、石川遼(31)の弟・航(23)=フリー=もおり、「優勝争いできればいい。力さんとは将来、お互い米国に行って、そっちでも一緒に活動していくことを目指したい。航さんも身近にいるので、一緒にツアーに出て日体大の卒業生としてみんなで盛り上げられれば」と〝日体大旋風〟を誓った。