〝村神様〟が一発!! 村上が一回、中越え左へ3ランを放った(撮影・松永渉平) 〝村神様〟が意地の一発!! 野球日本代表は7日、「カーネクスト 2023ワールド・ベースボール・クラシック強化試合」のオリックス戦(京セラ)に臨み、9―1で大勝した。打撃不振のため、4番から6番に下がった村上宗隆内野手(23)=ヤクルト=が一回、中堅左に3ランを放った。壮行試合から6戦目、20打席目での初アーチ。前日に衝撃の2本塁打を放った大谷翔平投手(28)=エンゼルス=から後押しされ、9日に1次リーグ初戦の中国戦(東京ドーム)に臨む。
悩める大砲に、待望の一撃が飛び出した。対外試合6戦目で初めて4番を外れ、6番に入った村上が一回、今回の対外試合初本塁打となる3ラン。久々に見せた代名詞の〝確信歩き〟で見つめたその先、白球が左中間深くに吸い込まれた。
「このチームで4番を打ちたいという気持ちはある。正直、悔しかった気持ちはもちろんあります」
村上はコショウを引くしぐさを模した「ペッパーミル・パフォーマンス」で喜びを表した(撮影・林俊志)1点を先制した一回2死一、二塁。カウント3―1から5球目、オリックス・東の真ん中に入った150キロの直球を完璧に捉えた。3万3357人の大歓声の中、ダイヤモンドを一周。ヌートバーが恒例とし、コショウをひくしぐさを模した「ペッパーミル・パフォーマンス」も披露した。本番前最後の強化試合で一発を放ち、「本塁打を打った後の走り方を忘れていた」と自虐的に振り返った。
昨季、日本選手最多56本塁打を放ち、史上最年少で三冠王を獲得。満を持しての日本代表入りも、打撃フォームを試行錯誤する中で、宮崎、名古屋での壮行試合4試合は12打数1安打。長打もない状況に「感覚を1つ、2つ見つけるというのがすごく大変。今は結果を求めないでほしいなって思っています」と明かしていた。