献花する猪木寛子さんと孫の猪木尚登さん(右)=両国国技館(代表撮影) 元プロレスラーで参院議員も務め、昨年10月1日に79歳で死去したアントニオ猪木(本名・猪木寛至)さんのお別れの会が7日、東京・両国国技館で行われた。関係者4800人が参列した第1部では、弟子の藤波辰爾(69)や、テレビ朝日の新日本プロレス中継で実況アナとして名を上げたフリーアナウンサー、古舘伊知郎(68)らが弔辞を述べた。一般に開放された第2部では約2200人が献花し、故人を悼んだ。
猪木さんと元妻の女優、倍賞美津子との間に生まれた娘の猪木寛子さん(48)は「パパは家庭を犠牲にしたけど、それが彼の良さ。子供の頃は寂しかったけど、犠牲がないと、これだけファンを喜ばせられない」と語った。次男・尚登さんはレスリングをやっており、長男・寛太さん(20)とともに猪木さんの試合映像をよく見ているという。現在はロサンゼルスの自宅にある遺骨に向け「子供たちは毎日『ヘイ、じいちゃん、グッドモーニング』ってあいさつしています」とほほ笑んだ。
■プロレスラー、蝶野正洋(59) 「リング以外では、猪木さんと回った東日本大震災の復興活動が印象に残っている。志で何かをつなげるとしたら、ボランティア活動や社会貢献にも影響を受けたので続けたい」
■プロレスラー、オカダ・カズチカ(35) 「(故人の入場テーマ曲)『炎のファイター』が流れると(亡くなったという現実に対して)悔しさがこみ上げてくる。でも、猪木さんが築いてきたものを風化させてはいけない」
■元プロレスラー、武藤敬司氏(60) 「猪木さんと汗を流して練習をして、試合をしたのは俺らの時代まで。俺も(今年2月に)引退したし、もしかしたら、昭和のプロレスは終焉したのでは…と思っている」