阪神・富田蓮は2回0封と好投=沖縄県浦添市(撮影・今野顕) (オープン戦、ヤクルト2―5阪神、25日、沖縄・浦添)2番手で登板した阪神ドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=は2回無失点。貴重な左の中継ぎ要員としての評価を高めた。
左腕を大きく振って放たれる白球に、ヤクルト打線は次々とタイミングを外された。初のオープン戦という緊張感、強風が吹き付ける悪条件にも富田は動じず。スイスイと2回を投げ切り〝プロ初勝利〟をつかんだ。
「テンポよくゴロアウトと、フライアウトで打ち取れたので、よかったかなと思います」
四回に2番手で登板。先頭の赤羽に二塁内野安打を許したが、浮き足立たなかった。カーブ、チェンジアップ、スライダーをストライクゾーンの四隅に散らして、3者連続フライアウト。五回1死では「いつでもストライクが取れる」というカーブを3球続け、松本友を投ゴロに仕留めた。続く4番・オスナも「オーラがすごい」と言いつつカーブで追い込み、最後は外角直球で遊ゴロ。的を絞らせなかった。
紅白戦や2軍戦も含めた4度の実戦登板で、計5回を無失点。安定した投球を続けるルーキーに岡田監督も感心した。
「飄々(ひょうひょう)と投げるね。えたいの知れない飄々さやな。ホンマ、つかみようがないピッチングするよな」
富田は自身を先発タイプとみているが、指揮官は「もう中(継ぎ)、そら中やわ」と早々にリリーフ起用を明言した。
昨季53試合に登板した岩貞は先発に転向し、この日も先発して3回2失点。21年に39試合投げた及川も、先発で調整している。左腕の救援は、現時点で確定的なのは岩崎だけだ。不足気味なパーツに、18日に1軍昇格したばかりの富田がピタッとハマった。
「集中していたので、(応援は)あまり聞こえなかったけど、楽しく投げられた。自分の球が通用するという、自信にも変わりました」
強固な救援陣に、新鮮力が加わる。アピールし続けて、開幕1軍を勝ち取る。(邨田直人)