笑顔のダルビッシュ有 =ひなた宮崎県総合運動公園(撮影・水島啓輔) ■2月17日 日本中を熱狂と感動の渦に巻き込んだ昨年のサッカーW杯日本代表、サムライブルー。その中心は守りの要・吉田麻也、34歳だった。キャプテンとして、森保一監督からの指示を的確に選手たちに伝えていた。冷静に、時に熱く、コミュニケーション力でチームをまとめ上げた印象だ。
全く違う球技だが、3月の野球世界一決定戦、WBCに臨む侍ジャパンも戦い方は同じ。栗山英樹監督が明言する通り、「しっかり守って勝つ」だ。サムライブルーは悲願のベスト8入りは逃したが、侍ジャパンの目標は世界一のみ。その重圧たるや計り知れない。17日からは、いよいよ宮崎合宿がスタートする。
誰が四番を打つかなど興味は尽きないが、国際大会の団体競技で相手国を倒すにはやはり、麻也のような大黒柱がほしい。栗山監督はこれまで、キャプテンを指名しない選択もあるとしつつ、「選ぶなら内野手か捕手かな」と微妙な言い回しで胸中を明かしている。確かに、過去4回のWBCではキャプテンを置かないケースもあった。
しかし、自然発生的なリーダーも含め、第1回から順に、宮本慎也、イチロー、阿部慎之助、松田宣浩…と頼もしい面々が名を連ねた。投手は1人もいないが、今回はあえて、最年長の米大リーグ・パドレスのエース、ダルビッシュ有投手、36歳を推したい。
チームの選手30人の半数が投手だし、参加国の超一流打者と多数対戦してきた。情報の共有に積極的な上、「戦争に行くわけではない。気負う必要はない」と唯一のWBC優勝経験者らしく、選手たちの肩もほぐした。サラリーマン社会で言うなら、麻也と同じく理想的な中間管理職ではないか。どうする栗山監督。(森岡真一郎)