★柏、昨季後半失速…守備の立て直しが鍵に
5季連続で率いるネルシーニョ監督は、昨季に続いて勝ち点60以上を目標に掲げる。昨季は首位と勝ち点4差の4位で折り返しながら、後半戦は失点が増えて7位。守備の立て直しが鍵になる。
守備陣は主力だったDFの上島や高橋が退団し、大黒柱として長年チームを支えた大谷は引退してコーチに。清水からDF立田、鳥栖からDFジエゴを補強したが、戦力的には大きな上積みはない。主将を任された古賀の成長に期待したい。
攻撃は自在なパスワークが武器のMF高嶺が札幌から加入。ベテラン武藤が計算できるのに加え、昨季8得点と躍進した21歳の細谷が変わらず得点源の役割を担う。千葉・日体大柏高での活躍で全国高校選手権でも注目された新人FWオウイエも試合に絡めるか。
★湘南、町野のゴール量産で目標の5位以内へ
昨季は開幕から8戦勝利なしとつまずいたが、後半戦は巻き返して12位で終えた。手応えを深めた昨季のプレーの精度を高め、今季は好スタートを切れれば山口監督が掲げる5位以内も不可能な目標ではない。
攻撃陣では昨年のW杯カタール大会で日本代表入りした町野=写真=がキーマン。昨季チームの31得点中13点を決めたFWが、厳しいマークをはねのけてゴールを量産できるか。
2トップを組んだ瀬川が川崎に移籍し、阿部やFC東京から加入した山下との連係にも注目。幅広いポジションを担える小野瀬がG大阪から移籍し、攻撃に推進力をもたらす。
東京五輪代表GKの谷が抜けた穴は、W杯で韓国代表メンバーに入った新加入の宋範根が埋める。
この記事をシェアする