他球団スコアラーから熱視線を送られる? 阪神のミエセス(奥)とノイジー キャンプが始まった。全国区でいえば三冠王・村上(ヤクルト)がスコアボードをぶっ壊す特大アーチを放った。さすが令和のスーパースター。大盛り上がりだ。地方区・関西限定でいえば、キャンプ初日に佐藤輝明(阪神)が柵越えゼロだった。大丈夫かいな、と真剣に心配する人の多いこと多いこと。
阪神キャンプに姿を見せたDeNA・新沼アナリスト(左)と巨人・樽見スコアラー(ちなみに本文とは関係ありません。念のため…)この先も、キャンプならではの記事が山ほど登場するだろう。新助っ人が特大の170メートル弾を放ったとか。シーズンに入ったら、そんな飛距離のアーチは絶対に出ない。なのに、キャンプ中は飛び出す。別の助っ人投手が見たこともない変化をする魔球を投げたとか。シーズン中に「魔球」なんて言葉を使った記憶がない。あれほどキャンプ中は書いたのに。あの騒ぎは何だったんだ! と叫びたくなる記事がてんこ盛りなのが、キャンプ期間だ。言っておきます。ウソは書いていない。間近で見た豪弾は本当にすごいし、ブルペンのすぐ横で見る変化球は人間業に思えない。その驚嘆をちょっと、ほんのちょっと大げさに記事にしただけなのだから。
そしてキャンプ中に突如、スターになる人たちがいる。それが各球団のスコアラー。基本的にはライバル球団の新戦力を中心に視察し、特長を見極め、持ち帰って、その傾向と対策を導き出す。実はシーズン中もしょちゅう顔を合わせる、すごく気さくないい人たち(みんな元はプロ野球選手)たちが、キャンプ中に限って「007」「諜報部員」と称され、やたら、選手の感想コメントがスポーツ新聞をにぎわすのだ。
007驚嘆!
007絶句!
007震えてペンを落とす!
最後のは絶対にウソ。そんなスコアラー、見たことがない。
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