3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表のロッテ・佐々木朗希投手(21)が7日、沖縄・石垣島キャンプで3度目のブルペン入り。変化球を交えて40球を投じた。日本代表の投手コーチを兼任する吉井理人監督(57)は新しい握りを試すスライダーについて「〝プー(駄目)〟」としてきたが、この日は「きょうは半分〝プー〟」と半歩前進したと認めた。体重は2020年の入団時から7キロ増の92キロへ。スケールアップする令和の怪物が世界に挑む。
令和の怪物は日を追うごとに進化する。最高気温23度。快晴の石垣島で佐々木朗が第2クール初日に3度目のブルペン入り。WBC使用球を用いて40球を投じ、そのうち14球は、今オフから違った軌道を求めて新しい握りを試すスライダーを投げ込んだ。
佐々木朗希のピッチングを見る吉井理人監督(右)。左は杉谷拳士氏(撮影・蔵賢斗)「きょうは半分〝プー〟。でも、半分はうまくいっていた。徐々にコツをつかんできたんじゃないかな」
佐々木朗の取材対応はなかったが、捕手の後ろから見守った吉井監督は進化を実感していた。今キャンプで初めてブルペン入りした2日には、スライダーについて「まだ〝プー〟ですね。これからのボールだと思います」と指摘。駄目を「プー」と表現する〝吉井流〟で精度の向上を求めていたが、「半分〝プー〟」で半歩前進したことを認めた。
2度目のブルペンに入った4日には、日米通算201勝を誇る野茂英雄氏(54)=パドレス・アドバイザー=からフォークボールの握りに関してアドバイスを受け、この日はスライダーで進化。滑りやすいとされるWBC使用球に確実に順応している。
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