国会欠席を続けるNHK党のガーシー氏は、8日の参院本会議も欠席した。尾辻秀久参院議長による 登院要求を拒否した形で、尾辻氏は懲罰委員会に付託した。ガーシー氏は本会議前に、尾辻氏に対し「日本に帰ってくると不当な罪を着せられる恐れがあるので、まだ帰国するなと立花孝志党首に言われている」と欠席理由を説明した文書を提出した。立花氏が尾辻氏に手渡した。
懲罰委では8日午後にも委員長や与野党理事が協議し、処分に向けた検討を始める。参院によると、欠席を理由とした懲罰委付託は初めて。
ガーシー氏はアラブ首長国連邦(UAE)などに滞在。昨年7月の参院選で当選後、一度も登院しておらず、3月に帰国する意向を示している。立花氏は記者団に「3月に戻ってくるかどうか決めかねている」と述べた。
尾辻氏は1月30日、ガーシー氏に出席を求める文書「招状」を出した。国会法は議員が招状を受け取った日から7日以内に出席しなければ、懲罰委に付すと定める。期限は2月5日だったが、それまで本会議やガーシー氏が所属する委員会が開かれなかったため、6日以降で最初に開かれる8日の本会議に出席するかどうかが基準となった。
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