森下絶賛の〝岡田節〟を佐藤輝&大山は刺激剤にしなければなりません。岡田彰布監督(65)は沖縄・具志川の2軍キャンプ初視察でドラフト1位・森下翔太外野手(22)のフリー打撃を見るや「スイングスピードが違う!」と大絶賛しました。問題は「誰と」違うのか…。他の2軍野手メンバーと違う? いやいや指揮官は宜野座の1軍の主力打者たちの打撃練習を連日見ていました。「違う」のは佐藤輝や大山のスイングスピードだったのかも!? わずか2年前、豪快なスイングで球場を沸かせた佐藤輝の現状はどうなのか。14日にも1軍合流が噂される森下に「違い」を見せつけなければならないのは佐藤輝であり大山のはずです。
■岡田監督は「正直な人」 以前のコラムで岡田監督のことを「正直な人」と書いたことがあります。もう選手時代から接していますから、どういう性格なのかは大体わかります。(たぶん。向こうも私の性格が実にやっかい…だと知っていると思いますが…笑)基本的に腹の中にあることが表情や口に出ます。
春季キャンプに入っても岡田監督の言葉にはウソや駆け引きはほとんどありません。仰天するようなコメントもありました。「球団に愛はないわ。球団のメンバーはちょくちょく変わるんやから、そこに愛はないわ」とキャンプ初日の練習終了後に語りました。
15年ぶりの阪神監督復帰は球団愛があったからか…と聞かれたときの返答です。「阪神という名前には愛はあるけどな」とも付け足していましたが、本当に腹の中から出て来た言葉だろうと思いましたね。前監督時代の球団とのさまざまな葛藤や2008年の監督辞任劇の舞台裏、そして、その後に監督復帰の機会を得られなかった経緯…など、指揮官のワンフレーズにはさまざまな思いが詰まっているでしょう。それが正直に言葉として出たのでしょうね。
「そこに愛はあるんか」と最近のテレビCMで大女優が口にしていますが、まさか宜野座で「そこに愛はない」なんて言葉が聞ける!? なんてビックリです。
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