VARルームのモニター。中央はVARが座り、左でAVARがビデオ判定中の試合の状況を随時VARに報告する。右に座るオペレーターは機器の操作を担当する 日本サッカー協会審判委員会がこのほど、千葉市内の高円宮記念JFA夢フィールドでレフェリーブリーフィングを実施。今季のJ1やルヴァン杯ノックアウトラウンドで導入される3Dオフサイドラインの説明を行い、模擬VARルームでは実際に審判員がモニター前で機材を操作する様子を公開した。
3Dオフサイドラインは欧州主要リーグやカタールW杯での導入実績があるが、Jリーグでは昨季までは平面的な2Dラインによる判定を用いてきた。立体的な3Dラインを用いることで、オフサイドが起きている位置が足なのか、尻なのか、背中なのかといった判断が容易になる。
今シーズンのJリーグのVARのフローでは、まずは2Dによる判定を行い、判定が困難な場合に3Dを用いる。判定を正確に行おうとすればするほど、プレーが止まる時間も長くなることから、3Dラインは〝最終手段〟のような形で用いられる。
動画では3人の審判員がオフサイドラインの判定を行い、2D、3Dで映像を確認し最終的なジャッジを下す様子をおさめた。VARは3人1チームで、映像を見て判定を下すVAR、ビデオ判定中にピッチ上の状況をVARに伝えるアシスタントVAR、機器操作を行うオペレーターが作業を分担する。審判員たちは昨年末から2月の開幕に向けたトレーニングを実施している。
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