栗山監督が17日開始の宮崎強化合宿前にインタビューに応じ、打線の構想の一端を語った(撮影・佐藤徳昭) 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本代表を直撃するキャンプ大型企画「誓い」がスタート。第1回は栗山英樹監督(61)が打線について「並び」が大事だと強調した。好打者を上位に置くことを最優先させた上で、左右の打者を交互に並べる打線を理想に掲げた。(取材構成・横山尚杜、鈴木智紘)
大谷、ダルビッシュが中心となる最強投手陣が完成した侍ジャパン。それならば、いかに点を取るか―。栗山監督の頭に浮かぶのは打順というよりも「並び」。どの組み合わせが最も得点を奪えるか。シンプルな答えを求めて模索している。
「先入観を持つと、そうしたくなってしまう。打順というのは、あまり考えていない。並びをイメージしている。確率と本塁打。一番いい選択をしていきたい」
1番打者は俊足、2番は進塁打や犠打が得意。4番は本塁打が…。かつてのステレオタイプに捉われていない。
一例として大谷が在籍するエンゼルスを挙げ「一番いい打者、翔平とトラウトが並んでいる」。昨季は主に、メジャー通算350本塁打のトラウトが2番、同127本塁打の大谷が3番に入った。ヤンキースで昨季、ア・リーグ新記録となる62本塁打を放ったジャッジも2番で112試合に先発出場。栗山監督は多くの打席が回る上位から「いい打者」を並べたい考えだ。
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