本紙専属評論家の江本孟紀氏(75)がキャンプの練習スケジュールに苦言。「無駄な時間が長い!」。ひなたぼっこはご勘弁を…ですか?(構成・内井義隆)
--1日から巨人の宮崎キャンプ取材。お疲れさまでした
「(コロナ禍による)グラウンドレベルでの規制がなくなり、たっぷり取材できて良かったよ。では早速、苦言といこうか」
--早くも辛口で
「昨今、各チームに共通しているのは、やたら練習時間が長いこと。もちろん、長かろうと短かろうと、中身と効率が肝心なのだが…」
--はい
「巨人の2軍でドラフト1位の浅野(高松商高)のバッティングを見ようと、スタンドでひなたぼっこをしながら、待つこと3時間!」
--午前中に球場に着き、フリー打撃開始は午後2時前でした
「その間、正午から全員ランチ休憩1時間。続いて外野の芝生でピラティス1時間。あの時間、なんとかならんかね。1日で最も気候条件のいい時刻に、もったいないじゃないか」
--確かにグラウンドはガラ~ン…でした
「これはどのチームにもいえることよ。無駄な時間をなくす努力を。練習のための練習ではなく、メニューとスケジュールに工夫を。要は開幕戦に最高のコンディションで臨めるかどうか。それがキャンプスタートの目標なんだ」
--わかりました
「さてそこで、決まって時代遅れといわれるエモトの話を」
--お願いします
「キャンプイン1週間後くらいからボチボチ投げはじめて、キャンプ後半に2度ほど200球程度の投げ込みをやって、オープン戦の後半に2度ほど完投して、プロ11年で開幕日に1軍登録を外れたことはなかった。自分でコンディションをつくって、開幕投手を目指した結果だった」
--なるほど
「そういえばキャンプでは、一番先にグラウンドから帰ったり、ひとより練習時間は短かった。すみません、練習嫌いでしたので」
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