巨人・浅野翔吾は初めてプロの投手と対戦。投手は木下幹也=宮崎市(撮影・佐藤徳昭) 巨人のドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=高松商高=が6日、2軍の宮崎キャンプでフリー打撃に臨み、プロの投手と初対戦した。19スイングで安打性の打球は2本。速球に差し込まれたが次第に対応した。6日間に及んだ第1クールの最終日に階段を上り、出来栄えを「50点」と自己評価した。
あらゆる経験が明日への糧となる。コートが手放せない寒さを気にも留めず、浅野が半袖でフリー打撃に臨んだ。第1クール最終日も元気はつらつだった。
笑顔を見せる巨人・浅野翔吾(撮影・佐藤徳昭)「キャンプでは一番いい感触でした。芯に当たった感触や飛距離はフリー打撃で一番良かったです」。神奈川・東海大相模高で選抜大会を制した2年目左腕の石田らと対戦。プロを相手にするのは初めてだった。序盤こそファウルが目立ったが、次第に対応。持ち味とする右方向への鋭い打球も放ち、納得の表情を浮かべた。
午前7時開始の早朝練習から日課の振り込みに励み、まめがつぶれた手のひらには入念なテーピングを施す。「(プロの球は)高校と違って伸びがある。今まで以上に上からたたいて、ボールを押しつぶす感じで打ちたい」。1年目の目標に「学び」を掲げる貪欲な新人は、この日のフリー打撃でも気づきを得た。
「初めてプロの球を見た。それだけで良かった。何をやるにしても本当にいい経験」と二岡2軍監督。橋本2軍外野守備兼打撃コーチは「真っすぐに差し込まれる部分もあったけど、しっかり打ち返していた。その後の変化球に反応できていたのはさすが」と評した。
浅野は11日から始まる1軍の紅白戦でベンチ入りする予定。第1クールの出来は「50点」と自己評価した。「初めは0点に近いくらいでした。全然(駄目)だったけど、今日の実戦でつかめたものがありました」。真っ黒に日焼けした顔をほころばせたルーキーは、百点満点を目指す。(鈴木智紘)
★投げては145キロ、強肩も披露
遠投110メートルを誇る浅野が、外野の送球練習で強肩ぶりを披露した。球団公式ツイッターによると、ステップを踏んで投げた球の速度は145キロ。猛練習に励むルーキーは「思っている以上に、まだ楽な方かな」と疲れの色を見せない。朝と夜に宿舎の露天風呂に入るのがリラックス法と明かし、「寒い中で入る露天風呂が気持ちいい」と笑みを浮かべた。
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