アウェーで徹底マークほか観客からブーイングを受け続けるヴィニシウス ナチョ「誰の恩恵にもならない。若者が理由も分からずいじめられている」 5日のラ・リーガ第20節、Rマドリードは敵地ソン・モッシュでのマジョルカ戦を0-1で落とした。DFナチョ・フェルナンデスは試合後、対戦相手とそのサポーターのFWヴィニシウス・ジュニオールに対する扱いについて否定的な見解を示している。
昨季からマジョルカの選手たちと衝突しているヴィニシウスだが、その状況はエスカレートしつつある。今回の試合では、DFアントニオ・ライージョ、DFパブロ・マフェオの徹底マークに遭って何度も衝突。加えて、最近他スタジアムで起こるようになったブーイングが、ソン・モッシュではさらなる勢いでもって22歳のブラジル人に浴びせられている。
ヴィニシウスは前半終了後、ボールを持つ度に指笛を吹く観客に対し、右胸のRマドリードのエンブレムを示して応戦。すると後半、これを見ていたライージョが右胸のマジョルカのエンブレムを、まるでキスさせたいかのようにヴィニシウスの眼前まで持っていった。マジョルカ戦が顕著だが、ヴィニシウスはアウェーで敵意にさらされるのが当たり前となっている。
こうした状況に待ったをかけようと試みたのがナチョだった。現在33歳、Rマドリードのワン・クラブ・マンは、スペイン『モビスタール・プルス』とのフラッシュインタビューで次のように語っている。
「ヴィニシウスの件いついては、誰の恩恵にもならない雰囲気がつくり上げられている。ヴィニシウスにとってもフットボールにとっても観客にとってもね。若者が何も分からずにいじめられているんだよ」
「僕たちがすべきことは皆でフットボールを楽しむことだ。フットボールは素晴らしいスポーツなんだし、そうした騒動、馬鹿げたことは横に置いておこうじゃないか」
ナチョはその一方で、自身のオウンゴールで落としたこの試合について、次のように振り返った。
「頭を出したら、不運にもボールが枠内に飛んでしまった。フットボールってこういうものなんだよ。僕たちはPKを得たけど、決め切れなかった」(Goal.com)
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