6日、地震で倒壊した建物での救助活動に当たる人々=トルコ南東部シャンルウルファ県(ゲッティ=共同) 米地質調査所(USGS)によると、トルコ南部ガジアンテプ県付近で6日午前4時17分(日本時間同10時17分)ごろ、マグニチュード(M)7・8の地震があった。震源の深さは17・9キロ。トルコや隣国シリアの当局などによると、2300人以上が死亡し、1万人以上が負傷した。倒壊した建物のがれきの下に多くの人が取り残されているとみられ、被害拡大の恐れがある。
余震も断続的に続いている。USGSによると6日午後1時24分(日本時間同7時24分)ごろには、トルコ南部で新たにM7・5の地震があった。震源の深さは10キロ。在トルコ日本大使館は6日、これまでのところ邦人被害の情報は入っていないと明らかにした。
日本政府は捜索、救助を行う国際緊急援助隊・救助チームの派遣を決めた。英政府も捜索、救助要員を派遣する。
トルコ災害緊急事態対策庁によると、1498人が死亡し、8500人以上が負傷。エルドアン大統領は2800以上の建物が倒壊したと明らかにし「がれきの撤去が続いており、死者が何人になるか分からない」と述べた。南東部シャンルウルファ県やオスマニエ県、マラティヤ県、カフラマンマラシュ県などで被害が報告された。
シリアでも多くの建物が崩壊した。保健省によると、北部アレッポ県や北西部ラタキア県などで430人が死亡し、1300人以上が負傷。北西部の反体制派地域で活動する市民組織によると、反体制派地域では380人以上が死亡し、1000人以上が負傷した。
トルコには活断層が多くあり、地震国として知られる。(共同)
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