福岡県は6日、本来の目的を告げずにマッチングアプリで顧客を勧誘し特定商取引法に違反したとして、福岡市の訪問販売会社「アイアン」に一部業務停止を命じた。食事に誘い、生活や投資の相談に乗ると持ちかけて契約を結んだ後、クーリングオフの返金を拒否していた。県は約120人と契約を結び、計約1億円を集めたとみている。
県によると、アプリで食事の約束を取り付けた後「1人暮らしを手伝う」「投資の利益が出る」などと110万円のコンサルティング契約を持ちかけていた。消費者金融に顧客を連れて行き、現金を用意させた事例もあった。
2020年2月以降、福岡県内の20代を中心に34件の相談が消費生活センターなどに寄せられていた。このうち4人の被害を確認して処分に至った。
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