ブルペンで投球練習する阪神・岩崎=宜野座村野球場(撮影・松永渉平) 阪神春季キャンプ(6日、沖縄・宜野座)現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(75)が今キャンプ初めてブルペンに入った岩崎優投手(31)に言及。虎投の「キーマン」に挙げ、フル稼働ができる環境整備を訴えた。
岩崎の初ブルペンに注目した。近年は他の投手より遅れて初投げする調整だったので、心配はしていなかったが、リラックスしながら丁寧に投げる姿に安心した。左肘のたたみ方がうまく、体の近くを通る。これが岩崎の最大の特長。初日からしっかりできていた。
正直、昨年はかわいそうな起用になっていた。助っ人守護神が早々にダメになり急きょ、ストッパーに。首脳陣の失敗だった。その後も、役割が固定されなかった。救援投手にも〝住み慣れた場所〟がある。岩崎は八回で実績を積み重ねてきた。戦況を読みながら準備し「九回につなげる八回」を抑えるパターンを身に付けている。精神的に強い投手だが、固定を基本に起用してほしい。
今季の守護神が最終的に湯浅になるのか、新助っ人になるのか分からないが、岩崎に関しては「八回固定」がベスト。長いシーズンだから打順の巡り合わせなどで七回登板の可能性は出てくるだろうが…。ハイレベルの投手陣だが、キーマンは岩崎だと思っている。フル稼働できる環境を整えてもらいたい。
この記事をシェアする