宜野座ドームはシャッターが閉められ、報道陣も中を見ることができなかった 朝から晩まで取材地獄のキャンプ真っただ中にいるサンスポトラ番軍団。せめて夜の食事くらい、泡盛を痛飲して、海ブドウや島らっきょやゴーヤチャンプルを満喫して…の〝南の島ライフ〟を過ごさせてあげたいところだが、コロナ禍の生活スタイルは変わらない。
阪神の選手は、基本的に外食禁止。よって、わがトラ番たちもそのルールに準じるわけで、ホテルの自分の部屋で、買い込んだ食料を食べる日々だ。
「宿舎近くのスーパーに行って、ソーキ(沖縄の名物。骨付きあばら肉)を買って煮込んだり。自炊してますよ」
沖縄で生まれ育ったサブキャップ新里公章は、料理が得意。慣れ親しんだ沖縄の具材を使っての悠々タイムの夜だとか。
「関西では、ソーキとかはあまり売ってませんからね。腕の見せ所です」
会社の片隅に追いやられている虎ソナ班も、この先順番に沖縄を訪れることになっている。新里シェフの手料理、おすそ分けを期待しておこう。
キャンプは第2クール2日目。ビッグイベントは杉山新オーナーのキャンプ地初訪問だった。名刺を持ってあいさつに駆け寄ったのはサブキャップ。
「怖いという感じではないですが、穏やかという感じでもなかったですね」
これが新里の目に映った新オーナーの印象。相当な野球ファンらしい。
「知らないチーム同士が戦っている試合でも、楽しんで見るそうです。野球を見る目を持ったオーナーなんでしょうね」
64歳。世代から推測すると、強かった阪急ブレーブスを知る方だ。福本豊、山田久志、ブーマー…。たぶん、もっと前の上田利治監督率いる黄金時代も熟知されているだろう。今度は、どんな思いで、阪神を見ていかれるのだろうか。こればっかりは想像も付かない。
宜野座でブルペンなどを熱心に視察したオーナーは、その後、2軍キャンプ地へ。時間を前後して、岡田監督も具志川へ向かった。
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