囲碁の中学生棋士、仲邑菫三段(13)が6日、東京都千代田区の日本棋院で打たれた第26期女流棋聖戦三番勝負第3局で上野愛咲美女流棋聖(21)=女流立葵杯=を破り、対戦成績2勝1敗として史上最年少13歳11カ月で初タイトルを獲得した。
終局後に会見した仲邑三段は「タイトルを取るということは棋士として大変なこと。まだあまり実感はないんですけど、日々の努力が結果につながったと思う。実力的に取れたのは奇跡だと思うので(時期としては)早かった。まだ実感はないけどうれしい」と語った。
形勢が二転三転する激戦だったが、タイトル獲得が頭をよぎったかと聞かれると、「(タイトル挑戦2度目だった昨年7月の)扇興杯の決勝がタイトルのことを考えてダメだった(負けた)ので、きょうそこまで考えずに意外と冷静に打てました」と振り返った。
2度目のタイトル挑戦で敗退後、特に後半に力を入れて勉強してきたという。毎日、詰め碁を解くなどし、苦にならないかと聞かれると「やっぱりやらないと差が付けられるので、仕方ないかなと思います」。勉強の合間の息抜きは音楽を聴くことでシンガー・ソングライター、miletが好きという。お気に入りの曲は「Final Call」。ご褒美にしたいことを聞かれると「miletさんのライブに行きたいです。あとは映画を見に行きたいです。カラオケに行きたいです」とはにかんでいた。
好物は焼き肉だが、「きょうの夕飯は焼き肉?」と聞かれると「焼き肉にしたいです」と笑った。
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