インゴールに飛び込み、自身1つ目のトライを決める尾崎。ハットトリックの活躍で、東京SGを6連勝に導いた(撮影・福島範和) リーグワン1部第7節最終日(5日、BL東京34-40東京SG、秩父宮)東京SGがBL東京に競り勝ち、6連勝(1敗)とした。WTB尾崎晟也(せいや、27)が3トライのハットトリック。視察に訪れた日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、53)に、9月に開幕するW杯フランス大会のメンバー入りをアピールした。
同じ東京・府中市に練習拠点を置き、前身のトップリーグでともに最多5度の優勝を誇る名門同士の「府中ダービー」は、4度リードが入れ替わるシーソーゲーム。東京SGのWTB尾崎晟が自身3つ目のトライで、激戦に終止符を打った。
「タフな試合だった。毎試合、トライを取ることがWTBの仕事だと思う。チームを救えたのはよかった」
自身2本目のトライで30-27と逆転しながら、再びリードを許して30-34で迎えた後半23分。敵陣22メートル付近でSOクルーデンからパスを受けると、鋭いステップで相手を抜き去ってインゴールに。ゴールも決まって37-34と再逆転に成功。その後はBL東京の反撃を抑えきった。
前半27分の初トライと2本目は、ともに日本代表FB松島のパスを受けてのもの。コンビネーションも「だんだん合ってきた」と尾崎晟。一緒に映像を見返すなどの取り組みがハットトリックにつながった。
9月開幕のW杯フランス大会出場を目指す。以前は足首の捻挫に悩まされたというが、「地面に足がついたときにポンと蹴れるように」と、足踏みなど地道な反復練習を繰り返す。臀部も意識し、力強い走りを手に入れた。
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