将棋の第48期棋王戦五番勝負第1局に臨む藤井聡太五冠=長野市(日本将棋連盟提供) 将棋の藤井聡太五冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=が5日、長野市内で指された第48期棋王戦五番勝負第1局で後手の渡辺明棋王(38)=名人との2冠=に125手で先勝し、史上最年少6冠に向けて好発進した。
藤井五冠が棋王位初奪取を目指して10連覇中の渡辺棋王に挑み、タイトル戦では4度目の対決。進行中の王将戦七番勝負で防衛を果たして5冠を堅持し、3月まで行われる棋王戦を制すると6冠になる。また、今年度、先手番での対局は24連勝となった。
将棋界での6冠は、1994年12月に当時24歳2カ月で達成した羽生善治九段(52)のみで、藤井五冠が棋王を奪取すれば史上2人目、最年少での6冠となる。羽生九段の挑戦を受け、2勝1敗でリードしている王将戦は9、10日に東京都立川市で第4局が行われ、後手番で臨む。藤井五冠が勝てば初防衛に王手をかけ、羽生九段が勝てば2勝2敗のタイに戻る。新たな記録への大一番が続く。
棋王戦の第2局は18日に金沢市で指される。
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