【アナハイム(米カリフォルニア州)4日(日本時間5日)】米大リーグ、エンゼルスはユニホームの左袖にスポンサーのパッチがついた新しいユニホームを発表。その際、ペリー・ミナシアンGM(42)が取材に応じ、アート・モレノ球団オーナーが、球団売却を撤回したことがオフにフリーエージェント(FA)となる大谷翔平投手(28)との再契約交渉にどんな影響を及ぼすかなどの報道陣の質問に答えた。
「翔平には長くここにいてもらいたい」などと従来の主張を繰り返したミナシアンGM。大谷との再契約については、核心を交わす問答に終始した。
大谷と再契約をする場合、年俸は4000万ドル(約52億5000万円)にも達すると予想される。そのため、球団幹部には2024年にはチーム総年俸が2億3700万ドル(約310億円)を超えた際に課されるぜいたく税を支払う覚悟が必要だ。
その点でモレノ・オーナーはどう考えているかと聞かれたミナシアンGMは「われわれは大谷が大好きだ。このチームのすべての人がそう感じている。とにかく、長くいてもらいたい」と論点をずらした。続けて、聞きたいことは年俸総額をどうするか?と再び問われても、「われわれの年俸総額は長くトップ10だ。今後もその傾向は変わらない。オーナーの勝ちたいという考えの表れだ」と話した。
それでも再び、モレノ氏が売却を撤回したことで大谷との交渉にどう影響があるかと聞かれて同GMは「われわれには一定の信頼関係がある」とつないだ。
大谷の去就は、米メディアでも大きな関心事。3日にはMLBネットワークの女性リポーター、アラナーナ・リゾ氏が同局の「HIGH HEAT」という番組で「彼は勝てないアナハイムから出たいという明確な意思を示している」などと語り、波紋を広げた。
すぐさま普段から大谷を取材しているジ・アスレチックのサム・ブラム記者が「彼はそんなことは言ったことがない」とツイッターで反論するなど、シーズン前から大谷の去就報道が過熱している。
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