ベースランニングの際にナインを指導する阪神・赤星臨時コーチ=宜野座村野球場(撮影・松永渉平) 阪神春季キャンプ(4日、沖縄・宜野座)阪神キャンプの第2クールが始まった。入団から5年連続して盗塁王に輝いたOBの赤星憲広氏(46)が臨時コーチを務め、ジェフ・ウィリアムス駐米スカウト(50)も登場。杉山健博オーナー(64)が視察に訪れるなど、〝千客万来〟で活況を呈した。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。
ーー最後は1時間。帰塁練習をしていたが
「そんなん言われへんけど。お前。金を払ってやっているから。そういうことや。タダでやっているんちゃうからな」
ーーメニューは赤星氏が考えた
「そうちゃうか。走れそうなのがメンバーに入っていたからなあ」
ーー人選はチーム側からか
「それはそうやろ」
ーー頭ではなくて足からの帰塁を繰り返していた
「頭で戻っていると言っていたからなあ。俺も見とって。結局、赤星なんて頭から帰ったことないやんか。だからなあ。俺も手で帰らせて、浜中脱臼したし(2003年)。もう危ないわな」
赤星臨時コーチの指導に耳を傾ける阪神・岡田監督=宜野座村野球場(撮影・安部光翁)ーーけが防止が目的か
「けが言うけど、そんな変われへんと思うで。大体、牽制タッチアウトは手から行ったのが、ほとんど。足から行くと余裕があるように見える。手から行くのは逆をつかれたような。足で帰れるんだったら足で帰った方がファンブルしても、また走れるし、おーん」
ーー意識の問題
「意識じゃなしに、前にも言うたけど。今まで言われていなかったことをやると、興味を持つやん。こういう走り方もあるんやとか、ベースのタッチとか。ロスがなかったら、セーフになってたかもわからんとか、いっぱいあるやんか。分かっておけば、ちょっとでも早く塁に着くとかな、おーん」
ーー赤星氏独特の教え方を感じたか
「独特言うても、初めてやからな、おおおーん、それはな、自分の経験とかな。おーん。盗塁王を獲っている実績というか、スペシャルな面があるから、選手にしたらすごくタメになるわな。盗塁王を獲るためには、こういうことをやってきたんや、と」
ーー午前中にタイム計測があった。狙いは?
「いやだから、あれは、今日言うたんや。これ計ってみい言うて、朝のミーティングでな。赤星なんかは、ティーとか見とったら、赤星ちゃうわ、近本や。近本は振り切るやんか。走り打ちみたいなんは見いひんやろ。内野安打もなあ。なんぼや、中野の方が多かったんかな。中野は20個か、近本は17かなんか(実際は18)。あの足があったら内野安打とかな。率も上がるからな。きっちり打ちたいのはわかるけど、追い込まれて、左対左でめちゃくちゃ難しいボールが来て、ちょんと走り打ちでセーフやったらチームにとってプラスやし、自分も打率上がるしな。おーん。そういうことやろ」
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