三笘薫はなぜ止められない?元同僚が「一対一でどうしたらいいかわからない」と話す理由は… ブライトンMF三笘薫について、昨季所属したユニオン・サン・ジロワーズでチームメイトだったクリスチャン・バージェスが絶賛している。
今季からブライトンに合流し、特にカタール・ワールドカップ以降は目覚ましい活躍を見せる三笘。FAカップ4回戦のリバプール戦で後半アディショナルタイムに決めた決勝点は世界中から絶賛を集め、直近11試合のうち8試合でゴールに直接絡む(6ゴール2アシスト)など、現地イングランドのメディアでも連日のように話題となっている。
そんな日本代表ウインガーについて、バージェスが『BBC』のインタビューでコメント。昨季レンタルで加入したユニオンSG時代、1人少ない状況で後半からピッチに立ってハットトリックを達成し、4-2の勝利に導いたベルギーリーグ第11節のセラン戦の衝撃を語った。
「彼が完全に試合を支配した。まるで“三笘薫ショー”だったよ。もう止められないんだ。あの時『なんてこった。特別なやつだ』と思ったのを覚えている。あの瞬間が、彼が特別な選手だと自ら発表した時だと思う」
また「とても静かだったね。謙虚で良いやつだったけど、あまり喋らなかった。ちょっとシャイなんだと思う。日本からサポートスタッフを連れてきていたと思うし、奥さんや理学療法士が来ていたようなので、家でのサポートと親しみやすさを感じられたんだと思う」とピッチ外での印象に言及。そしてパフォーマンスを絶賛した。
「彼が走ってきて一対一になった時、どうしたらいいのかわからない。縦に行ってもスピードに振り切られるし、右足でフィニッシュもできる。それを警戒すると、カットインからファーにパスを送る。彼を止められた時は、自分が『なんて良い選手なんだ』と感じられるんだ。だけど、思ったようにはいかなかったね! トップレベルで活躍できることは明らかだったよ」
「あのチェンジ・オブ・ペースはとにかく怖い。インサイドに切り込む時も、もう一回アウトサイドに出る時も、とにかく速い。最初の数歩の加速も本当に速いんだ。恐ろしくね。最近(リバプールDF)トレント・アレクサンダー=アーノルドにやっていたけど、簡単そうにやってしまうよね」
そしてバージェスは、「劣勢の状況に立たされた時、時には『よし、ボールを取り返したらカオルに任せよう』と考えることもある。彼が持った途端に相手は2人で対応に行ったり、スピードに負けてラインを下げたりする。お陰で後ろの方で余裕が持てるんだ」とチームに与える影響についても語った。
「みんな優秀な選手、一生懸命に働く選手が好きだろう。そしてそれにぴったりなのがカオルだ。日本からベルギーを経由してイングランドに渡り、言葉も通じないし家族や友人とも離れ離れになってしまう。それでも彼はすべてを受け入れ、どんどん成長している。それもあって、あの活躍は心から嬉しいんだ」(Goal.com)
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