卯年にちなみ、うさぎポーズの〝うさぎ跳び〟でM-1王者としての飛躍を誓う井口(左)と河本=東京・赤坂
ギャラリーページで見る若手漫才師日本一決定戦「M-1グランプリ2022」で優勝したお笑いコンビ、ウエストランドが真骨頂の毒舌トークで多忙な日々を過ごしている。昨年12月18日の決勝で第18代王者に輝いてからテレビやラジオなど約60本に出演。ネタ作りと毒舌担当の井口浩之(39)も売れっ子芸人に仲間入りして満足と思いきや、「腹立つことって今でも普通にあるし、優勝したって何したって一緒!」と今年も不変のキャラで突っ走る。(ペン・山内倫貴、カメラ・土谷創造)
M-1決勝の際、ファイナリストの軌跡をたどる関連特番「アナザーストーリー」を「うざい!」と一蹴した井口。芸能人の素顔に迫るサンケイスポーツ「ヒューマン」の企画意図を聞くと、「アナザーストーリーしかり、こうしてあぁしたとか、語れるほど劇的なことって人生でそうなくないですか? 僕らはずっとのらりくらりでやってますし」とディスって笑わせた。
とはいえ、M-1王者の称号は井口と相方、河本太(39)に劇的な変化をもたらした。優勝翌日の昨年12月19日から今月4日までの48日間に約60本のテレビ、ラジオ番組に出演。1月22日からは初冠番組の関西ローカル、ABCテレビ「VSウエストランド」もスタートし、2008年の結成以降、最高の忙しさに追われている。
2人は「忙しいことはありがたいこと」と感謝するが、井口は「大声を出し続けたら喉に負担がかかって声が出なくなっちゃって。点滴をしながら番組に出たときもありました」と告白。クールで口数の少ない河本は「僕の方は…全然大丈夫です」と涼しい顔で付け加えた。
ともに岡山出身で中高の同級生であり、高校ではサッカー部で一緒。「教室の隅っこで人気者の悪口を言うタイプで、まじめな生徒が公務員を目指すように、自然に芸人を目指した」という真っすぐな井口に対し、河本は「目立ちたくて、普通の会社員以外なら何でもよかったので、井口に付いてきた」と〝流れ〟にのった。
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