2度目のブルペンに入ったDeNA・小園健太=アトムホームスタジアム宜野湾(撮影・荒木孝雄) DeNA春季キャンプ(3日、沖縄・宜野湾)DeNA・小園健太投手(19)がキャンプで2度目のブルペンに入り、チーム方針に従い直球のみ40球を投げた。1月は通算154勝を誇る涌井(中日)に弟子入りを志願。合同自主トレーニングで力をつけた昨年のドラフト1位右腕が佐々木朗(ロッテ)、奥川(ヤクルト)らに続く2年目の飛躍を誓った。 背番号「18」の前任者、三浦監督が熱い視線を送る前で、昨年のドラフト1位右腕、小園はさらに大きくなった姿を見せた。今キャンプ2度目のブルペンは、球の強さを意識し40球。「強い球でファウルを取ることは去年からずっとやってきている。継続してやっていきたい」と誓った。
昨季終盤の新型コロナウイルス感染で1軍デビューこそならなかったが、プロ入り後初のシーズンオフは「球界を代表する投手」とNPB史上初の3球団で最多勝を受賞した大投手、涌井(中日)に弟子入りを志願。豊富な走り込みで有名な合同自主トレーニングで鍛え、ベテラン右腕からは一本足になったときの「軸足(右脚)の内側に力を込める」と金言を授かった。
DeNA・小園健太(右)はブルペンで戸柱恭孝から助言を受ける(撮影・荒木孝雄)1年目は8月まで実戦登板せず、体づくりを重視する球団の育成プログラムのもとで動いたが、今季は「特別扱いはないと思う」と小園。他の投手と同様に、今後は打撃投手や実戦登板を重ねて開幕1軍をアピールする。指揮官は「競争ですから、優先的にというわけにはいかない。結果次第」と強調した。
昨年より身長が1センチ伸びて185センチを超えるなど、成長著しい金の卵。他球団では佐々木朗や奥川が2年目にそれぞれ3勝、9勝を挙げており「やはり、ある程度、1軍でしっかり投げられることを示していかないといけない年。そこは最低ラインだと思っている」と気合を入れた。
勝負の2年目―。「去年、1軍で投げられなかった悔しさもあるので、開幕で1軍に残れるように意識を高く持ってこのキャンプを過ごしたい」。近い未来のエース候補が沖縄の地で決意を新たにした。(浜浦日向)
▼小園 健太(こぞの・けんた) 2003(平成15)年4月9日生まれ、19歳。大阪・貝塚市出身。市和歌山高でエースとして松川(現ロッテ)とバッテリーを組んで3年春の選抜大会に出場(2回戦敗退)。22年ドラフト1位でDeNA入団。1年目は1軍登板はなし。イースタン・リーグでは3試合に登板し、0勝0敗、防御率0・00。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。独身。年俸1200万円。背番号18。
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