最強寒波の襲来で釣果も望めず消化不良気味。さらに強風が吹けばなおさらのこと。この悪条件をクリアしてくれるのが、茨城県古河市にある管理釣り場『三和新池』。さっそく出掛けたところ、ウキは動きっぱなしで釣果は60枚。大満足だった。
★概況 『三和新池』は、周囲を土手や木々で囲まれているため風に強い釣り場。晴天の日などはポカポカと温かいのが自慢。また、厳寒期であっても一日中ウキが動くほどヘラブナの活性は高い。この時期でも50枚以上の釣果が期待できる。
★釣り方 宙、底どちらも釣れている。宙釣りは8尺から12尺竿で、1メートルの浅ダナからチョウチンまで釣れている。底釣りは段差の底釣り。竿は16尺あればどこでも底が取れるので、ポイントに合わせて選択。餌はどちらもバラケにウドンのセット。
★実釣 午前7時。東桟橋の土手向きに入った。15尺を出し、竿いっぱいにウキをセットした段差の底釣り(ハリスの長さ10センチ×60センチ)。親指の先大にバラケを付けて、トップ先端まで一旦なじませ、誘いを入れてバラケをゆっくりと抜く。さらに、食わせ(力玉)だけになったところで誘いを入れる。3投目。バラケが抜けてウキが上がり切ったと同時に1節のチクッ。突然のアタリだったが合わせが決まる。左右に暴れ回るのをなだめすかし、35センチが玉網に収まる。
すると3投後に30センチ、5投後に33センチと続く好調なスタート。バラケがなじむ時に強いサワリが出るほどの状態で、予想以上にヘラの反応がいい。この状態で早いアタリに手を出せば、上ズリを招く原因にもなり得る。バラケが抜け、食わせだけになってからのアタリに的を絞る。こうして開始1時間で10枚。その後も毎回のようにアタリが出て、10時までに30枚を釣って底釣りを終了。
後半は、宙釣りを試してみた。9尺竿でタナは1メートル(ハリスの長さ10センチ×40センチ)。バラケの大きさは人差し指の先大。すると、宙釣りでもわずか5投でアタリが出始めた。スパッと消し込む会心のアタリで36センチがヒット。この1枚を皮切りにウキがなじまなくなり、水面にはヘラの姿も見え始めた。下バリのハリスを35センチに詰めたり、バラケを丁寧に丸めてウキを入れるように修正してヒット率を高める。こうして午後2時に納竿したが、宙釣りでも30枚と絶好調。合計60枚を釣ったが、アタリを見るのも困難な厳寒期だけに、大満足の一日だった。(APC・小澤浩)
★当日の餌★
バラケ【底釣り】「粒戦」50cc、「とろスイミー」50cc、「セットガン」100cc、水200cc、「段底」200cc、「セット専用バラケ」100cc【宙釣り】「粒戦」50cc、「とろスイミー」50cc、「セットガン」100cc、水200cc、「セットアップ」200cc、「セット専用バラケ」100cc食わせ「力玉」(さなぎ漬け)
◎ガイド◎ 〈案内〉『三和新池』電話0280・76・4440〈交通〉JR東北線・古河駅下車。タクシー利用。マイカーは圏央道・境古河ICを下り約15分〈料金〉平日1800円、土日祝日2100円。時間は午前6時30分から午後3時まで。
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