■2月3日 とにかく驚いた。日本中を震え上がらせる闇バイトを使った広域強盗事件に、人気絶頂のお笑いコンビ、EXITの兼近大樹(31)が巻き込まれたからだ。兼近は自身のYouTubeチャンネルで1日、強盗事件の指示役とされ「ルフィ」と名乗る渡辺優樹容疑者(38)と過去に知り合いだったことを認めた。
その一方、強盗事件とは「マジで関係ない」と強く否定。兼近は2012年に札幌市で起きた窃盗事件で関与を疑われ不起訴処分になったり、11年の売春防止法違反による罰金刑も含め苦い思い出を過去にテレビ番組で謝罪した。窃盗事件の主犯格が渡辺容疑者だったが、その名は自らも久々に耳にしたとみられる。
というのも、渡辺容疑者の名前が浮上する直前、兼近は今回の強盗事件をテーマにしたABEMAの情報番組に出演。その際「(闇バイトの温床となったテレグラムなど)SNSの使い方は、家庭レベルでも教える必要がある」と的確なコメントで警鐘を鳴らしていたからだ。
渡辺容疑者との関係などについて記者会見をするかどうかは「する必要がない」としている。しかし、多くのテレビレギュラーやCM、イベント出演もあり、周囲の関係者からは心配する声が絶えない。兼近は捜査当局から要請があれば、全面協力する考えだろう。
そうであれば会見し、きっぱりと身の潔白を説明してはどうか。全ての人のつらいことやストレスの出口になれれば…と名付けたというコンビ名、EXIT(出口)。会見は自らの危機脱出のためだけではない。まだ更生途上と自認する兼近の謙虚な言葉は、人の命を何とも思わぬ一部若者にとって邪心の「出口」にもなるはずだ。(森岡真一郎)
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