ギネスワールドレコーズ社が「存命中の世界最高齢」の犬に認定した雄犬ボビ(GUINNESS WORLD RECORDS提供、共同) ギネスワールドレコーズ社は2日、ポルトガルで暮らす30歳の雄犬ボビを「存命中の世界最高齢」の犬に認定したと発表した。これまでの記録は23歳だった。ギネス社は、ボビが「史上最高齢」の記録も更新したと認定。更新前は29歳5カ月が最高齢だったとされ、初めて30代の大台に乗せた。
ボビは「ラフェイロ・ド・アレンティジョ」というポルトガル原産の犬種で、この犬種の平均寿命は12~14歳とされる。飼い主のレオネル・コスタさん(38)は自身が8歳の時からボビと暮らしてきた。ボビは視力が落ちて歩行も困難になったため、主に庭で猫4匹と過ごしているという。
これまでリードにつながれたことはなく、森や農地を自由に散策してきた。コスタさんは「都会から離れた穏やかな環境での生活」が長生きの秘訣だと考えている。
コスタさんの父は、多くの動物を飼いきれないとして生まれたばかりのボビときょうだいを捨てようとしたが、その際にボビだけ見落としたため九死に一生を得た。コスタさんは「ボビは特別な存在。亡き父や祖父母を思い出す」と語った。
ボビは1日時点で30歳266日。ギネス社によると、記録更新前の史上最高齢は1939年まで生きたオーストラリアの犬だった。(共同)
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