前日計量をクリアしたユーリ阿久井政悟(左)とジェイソン・バイソン プロボクシングのフライ級10回戦の前日計量が3日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション事務局で行われた。前日本同級王者でWBA世界同級1位のユーリ阿久井政悟(27)=倉敷守安=はリミットより200グラム軽い50・6キロ、WBC世界ライトフライ級16位のジェイソン・バイソン(24)=フィリピン=は50・5キロでともに1回でクリアした。
ユーリ阿久井が世界前哨戦に臨む。「減量は順調だった。体調が良いのか、思ったよりも体重が落ちていた。1年ぶりの試合だし、落ち着いてやりたい」。この日の朝7時過ぎに岡山・倉敷市の自宅を出たときは、体重はリミットから約300グラムオーバーだったが、移動中に代謝で約500グラム落ちたという。
昨年2月に元東洋太平洋スーパーフライ級王者の粉川拓也(角海老宝石)に判定勝ち。3度目の日本王座防衛に成功して以来の試合となる。昨年12月に第2子となる次女が誕生。「励みになる」と笑顔を見せ、「パパ頑張ってくるよ」と話しかけてから自宅を出た。
今年は勝負の年になる。1月に日本王座を返上。1日に発表された最新のWBA世界ランクで2位から1位に浮上した。元WBC世界フライ級王者の勇利アルバチャコフ(協栄)に顔が似ていることからリングネームを付けられた男は「これをクリアしないと次につながらない。明日勝つだけ」と世界初挑戦に向けた重要な一戦に集中した。
プロ戦績はユーリ阿久井が20戦17勝(11KO)2敗1分け、バイソンが12戦10勝(5KO)1分け1無効試合。
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