23歳の誕生日。村上はオープンハウスから豪華な2段ケーキを贈られ、無邪気に喜んだ(撮影・今野顕)
ギャラリーページで見るド派手なバースデーだ!! ヤクルト・村上宗隆内野手は2日、沖縄・浦添キャンプで23歳の誕生日を迎え、フリー打撃で推定飛距離140メートルの特大弾を含む19本の柵越えを放った。球団トップスポンサーのオープンハウスからはお祝いのケーキと「3億円の家」の〝鍵〟を贈呈されるなど、そのスケールはどこまでもビッグ。キャンプ2日目にして全開モードの23歳は、目標に「2」年連続の「三」冠王を掲げ、一年を華々しく彩る決意を見せた。
雨上がりの浦添の空に、村上が特大の虹を描いた。ランチタイムに臨んだフリー打撃の51スイング目。鈍い音を響かせ高々と上がった打球は、中堅後方にある電光掲示板の最上部に当たり、その先へと消えていった。
「今はそこじゃなく、慣れることを意識してやっている。いい緊張感の中で練習をできて、すごくいい時間を過ごせています」
推定飛距離140メートルの特大弾。球場全体が「おーっ!」とどよめいたのとは対照的に、本人はいたってクールだった。前日は全体練習終了後もバットを振り込み、325スイングしたが「ちょっと振りすぎた」と、この日の午後はセーブ。室内でウエートトレーニングをこなすなど、自らのペースで調整を進めた。
衝撃の一打はこれだけではない。中堅122メートル、両翼98メートルの球場のカウントボード上部に2度直撃させるなど68スイングで4連発を含む19本の柵越えを放った。この日23歳になったばかりとは思えない進化の速度に、高津監督は「やっぱりすごいですね。ハッピーバースデーですよ。本当に想像の域を超えた」と脱帽。「いろんな可能性を秘めた、もっともっと大きな選手になってほしい」と期待した。
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