リーグ戦初出場の相模原戦に向け、闘志を高める神戸・CTB浜野隼大=神戸市東灘区 ラグビー・リーグワン1部の神戸は3日、相模原戦(5日、ギオンス)の出場メンバーを発表した。ニュージーランド(NZ)から〝逆輸入〟の21歳、CTB浜野隼大(じゅんた)が初先発。入団4年目でメンバー入りも初めてで「強みのスピードを生かし、少しでもチームに貢献したい」と燃えている。
素早いパスを繰り出す神戸・CTB浜野隼大(右)=神戸市東灘区兵庫県三田市出身で、幼稚園のころにラグビーを始め、中2の夏、NZに短期留学。王国のラグビーの魅力に取りつかれ、翌年冬から4年間、NZのロトルアボーイズハイスクールに本格的に留学し、腕を磨いた。卒業後はNZの大学進学の選択もあったが、同ハイスクールの監督と神戸のデーブ・ディロン前ヘッドコーチが知り合いだった縁もあり、トライアウトを経て2020年2月、神戸に入団。すぐにジュニア・ジャパン(20歳以下日本代表)に選ばれ、海外遠征に参加するなど将来を大きく期待された。だが21、22年シーズンと2年続けて同じ右膝半月板を負傷。戦線離脱を余儀なくされ、「2度目はやっと復帰したばかりだったし、落ち込みました」と振り返る。
それだけに、ようやくつかんだチャンスに闘志は高まる。けがをしていた間は筋トレに励み、肉体を改造。180センチで、93キロの体重は入団時と大きくは変わらないが、「18%ぐらい」あった体脂肪率は10%程度に減少。「体も強くなったし、スピードが上がったことで、ラグビーをしやすくなった」と成長を実感している。
「これからも試合に出続けたいし、優勝にも貢献したい。そして、いつか日本代表の『13番』になりたい」
神戸は現在、2勝4敗の8位と低迷。「小さいころから格好良いなと思っていた」と憧れのジャージーに身を包み、3連敗中と窮地のチームの救世主となる。(月僧正弥)
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