グラウンドに訪れた江本孟紀氏(右)と会話する巨人・原辰徳監督=宮崎市(撮影・斎藤浩一) 巨人春季キャンプ(2日、宮崎)本紙専属評論家の江本孟紀氏(75)が2日、巨人の宮崎キャンプを訪れて原辰徳監督(64)を直撃。岡田阪神とのマッチレースをあおりながら、V奪回への構想と「陰のチーム」からの脱却への思いなどを、たっぷり引き出した。アレコレいわず(?)、とにかく聞いてみましょう。
日差しは暖かく風は冷たい、宮崎の気候のよう。原監督だ。先日の「日本一早い順位予想」で巨人・1位、阪神・2位とぶちあげたエモトが、あおりにあおってやろうと乗り込むと、シビアでもあり、ホットでもある受け答えが返ってきた。
「キャンプ2日目ですから希望的観測しか言えません。去年は(巨人の歴史で)こんなに弱いチームはないというほど、ココというゲームを落としましたから」
昨季は5年ぶりにBクラスへ転落。まず、立て直しのキーマンは-。
「智之(菅野)と勇人(坂本)です。僕もそうでした。親からもらったもの、積み重ねたものを使い果たし、31、32歳で一度(分岐点が)来る。そこからですね」
で、続く言葉が…。
「これまで2人に頼ったチームづくりをしてきました。今年は尻をたたくだけでなく、(復活が)厳しいようなら代わりを立てます。僕もそこを勝負します」
二の矢、三の矢も考えている。そして、ある若手の名前が出たとき、なるほどと思ったね。
「秋広も伸びてきます。和真(岡本)がWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に行く期間、サードと外野をやらせて、チャンスを多く与えたい」
秋広優人、20歳。身長2メートルの大型一塁手を、外野にとどまらず、三塁でも試すという。まさに「勝負」だよ。
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