岡田監督にあいさつする本紙専属評論家・上田二朗氏。生き生きとした表情の指揮官に出迎えられた 阪神春季キャンプ(1日、沖縄・宜野座)岡田監督は、やっぱりユニホームを着てグラウンドに立つ姿が似合う。普段からゴルフも一緒にラウンドしているが、キャンプ地で間近に見た顔は、かつてないぐらいに生き生きしていた。タイガースの申し子だ。
キャンプ初日で一番印象に残ったのは、その監督の表情、そして監督が打撃ケージ付近で今岡、水口の新打撃コーチ2人と〝密〟に話し合っている光景だった。得点力不足に苦しんだ打線を立て直すキーマンのトリオがどう機能していくか。
特に今岡コーチの復帰は感慨深い。選手時代の今岡が苦しんだ時期、大ブレークした時期は、ちょうど私が球団で管理部長をしていた頃と重なる。いろんな話をした記憶もある。初日は向こうが来てくれて、こちらは「お帰り」と声を掛けただけだったが、またジックリ話してみたい。
現役時代は個性的な打撃理論の持ち主だった。その頃から、将来は指導者だと確信していた。そこに、ロッテでのコーチ、2軍監督の経験が加わった。この日の動きを見ていても、すっかりコーチに成長していた。岡田監督のコンビでの打撃力アップ、期待できそうだ。(本紙専属評論家)