3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する台湾代表が国内で行っている強化合宿に最新鋭のピッチングマシンを導入することが2日までに分かった。
1日に台湾のヤフースポーツが報じた内容によると、台湾チームが導入したのは、「iPitch」というマシンで球速、回転数、回転方向、変化量などを入力することで、実際の投手の投球の軌道をコピーできるという代物だ。大谷ら日本選手も利用する米シアトル郊外にあるトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」に置かれているほか、MLB18球団が導入している最新鋭のマシンだ。
WBCに向け、チームの打撃力強化の秘策として、台湾リーグの統括団体、中華職業棒球大聯盟(CPBL)の蔡其昌会長が米国視察から持ち帰ったものだという。
台湾代表が導入した「iPitch」には大谷の投球のほかに、ヤンキースで歴代最多の通算652セーブを挙げたリベラの投球データが入っているという。最大で16人の投手データを登録できるが、大谷、リベラ以外の14人は明かされていない。
台湾は地元・台中で3月8日に開幕する1次リーグA組でオランダ、キューバ、イタリア、パナマと対戦。史上初めて亡命選手を代表に呼んだキューバが一歩リードするも、チーム力はかなり拮抗しており、本命不在のグループと見られている。台湾は1次リーグを勝ち進むと16日の準々決勝で日本と対戦する可能性がある。
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