開幕30周年を迎える今季のJリーグは17日にJ1が開幕する。シーズンを控える18クラブを紹介する。
★横浜M、主力流出も水沼ら攻撃陣健在
昨季の最優秀選手(MVP)に輝いたDF岩田や、2019年MVPのFW仲川が移籍した影響は大きい。既存戦力の成長や就任3季目となるマスカット監督の采配が2連覇への鍵だ。
岩田が抜けたセンターバックは、日本代表経験のある畠中やJ1柏から加わった上島でカバーしたい。新戦力の上島は高い守備ラインを保つ横浜Mの戦い方に早く適応する必要がある。FW陣は昨季11得点のレオセアラも抜けたが、アンデルソンロペスや水沼が健在。J2長崎で2季で計15点を挙げた植中は伸びしろ十分の有望株だ。
中盤で期待がかかるのはパリ五輪世代の藤田。喜田や渡辺との定位置争いは激しくなりそうだ。小池龍の負傷などでサイドバックが不足気味で、序盤戦は本職でない選手の起用もあり得る。
★横浜FC、J2得点王の小川航が攻撃の中心
2季ぶりにJ1に復帰した横浜FCは残留を目標に掲げる。昨季のような前線からの積極的な守備や、球を保持しながらの攻撃がどこまで通用するか。約半数の選手が入れ替わる中、四方田監督の手腕が試される。
昨季26ゴールでJ2得点王のFW小川航が攻撃の中心。ドリブルやクロスから好機をつくるMF長谷川との相性がいい。J1経験が豊富でキックの精度が高いMF三田や、縦への推進力が武器のMF坂本やDF橋本ら新加入選手との連係を深められれば面白い。
昨季は3バックで臨んだが、キャンプで4バックを試した。加入3季目のGKブローダーセンはセービング範囲が広い。長短のパスを出せるガブリエウと守備ラインの中央でコンビを組むンドカや吉野の出来が鍵を握りそうだ。
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