中井貴一とキムラ緑子出演　ベストセラー小説『終わった人』が朗読劇として舞台化

2023/02/01 04:00

内館牧子氏によるベストセラー小説『終わった人』が、中井貴一とキムラ緑子出演で朗読劇として舞台化されることが１日、発表された。中井とキムラのコメントも寄せられた。

同作は２０１５年に単行本として刊行し、１８年に文庫化。大手銀行の出世コースから外れ、そのまま定年を迎えた主人公・田代壮介とその妻・千草を軸にシニア世代の生きざまを描き、ベストセラーとなった。

１８年には舘ひろし主演で映画化され話題となり、今回は主人公・田代に中井、妻・千草をはじめとする女性登場人物たちを一手に演じるキムラと、豪華キャストを迎えての舞台化。台本・演出は笹部博司が手がける。今年８月から東京２カ所で上演、その後、全国７カ所でツアーを予定。４月からチケット発売開始予定。

◆中井貴一　「私の同級生達も年齢的に『終わった人』の門口にさしかかっています（笑）。それに反し、俳優という仕事は幸か不幸か、『終わった人』になるか、ならないかは自己判断。故にここからが、大きな人生へのチャレンジになる様な気もしています。そのチャレンジの初めとして、リタイアというアメリカ的な発想が苦手な同胞達に、共感と可笑しみを与えられる様、朗読させて頂きます」

◆キムラ緑子　「台本読んで泣けてきました。どの人も正直で、本音と本音がぶつかってる。それが生で面白いんです。リーディングってあまり生っぽくならない方がいいのかな、と勝手に思っていましたけど、この台本はそうではない気もしています。愛情があるから、ぶつかりあい、なんとかしたいと思う。誰にでも何かしらを思い浮かべて共感できるのではないかしら。この面白い（切ない？）脚本をそのまま、お伝えするために後は稽古でジタバタするのみです（笑）。いろんなことを想像していただくために、届く言葉でしゃべりたいと思っています」

キムラ緑子

◆内館牧子　「小説『終わった人』を書いた時、どれほど多くの読者から言われたかわからない。『あの主人公は、自分がモデルだろう』。友人知人はもとより、全国津々浦々の会ったこともない方々からも言われたのだから驚いた。モデルはまったくいない。私が創り上げた主人公である。ただ、これほど多くの方々が自分に重ねたということは定年後の男たちの心理、情況がいかに現役時代と違うかを物語っている。どんな職種であれ、第一線で働いてきた男たちが定年と同時に『終わった人』になる。すでに下の世代が会社を組織を動かしている。まだまだ能力も技術もあるのに『お引き取り下さい』になるのだ。かけられる言葉も『お元気そう』」とか『若々しい』とか『お変わりないなァ』とかジイサン仕様になる。こんな『終わった人』の悲哀とあがきを中井貴一さんが、そしてそんな夫と関係なく自分の人生を組み立てていく妻をキムラ緑子さんが演じる。原作者としてワクワクする。楽しみでたまらない。そして全国津々浦々の『終わった人』たちは観て、『やっぱりモデルは自分だ』と思うだろう。大成功というものである」

中井貴一とキムラ緑子出演 ベストセラー小説『終わった人』が朗読劇として舞台化

この記事をシェアする

この記事をシェアする

スポーツ最新ニュース

大谷翔平

エンタメ最新ニュース

ヒューマン

ＮＨＫ副島萌生アナ「弘前？」に首藤奈知子アナ「えっ」

藤田ニコルがＴバック姿を投稿するも…お色気が通じない小学生「食い込んじゃってるよｗｗｗｗｗ」

松本伊代、「オオカミ少年」企画で腰椎圧迫骨折 ３カ月程度の加療 番組謝罪

ひろゆき氏、ＷＢＣは「見てません！」スポーツ観戦に興味なし しかし「『すごい能力値の高い人がこういうことやってるよ』みたいな、そういう話は大好き」

タモリ倶楽部、最終回は「タモリの料理」

スポーツ連載

エンタメ連載

中井貴一とキムラ緑子出演　ベストセラー小説『終わった人』が朗読劇として舞台化

松本伊代、「オオカミ少年」企画で腰椎圧迫骨折　３カ月程度の加療　番組謝罪

ひろゆき氏、ＷＢＣは「見てません！」スポーツ観戦に興味なし　しかし「『すごい能力値の高い人がこういうことやってるよ』みたいな、そういう話は大好き」