今季の飛躍が期待されるプロ5年目の鶴岡果恋(かれん、23)=明治安田生命=が、アマチュアゴルファーのレベルアップを手助けする連載「カレンなGOLF」の第2回。ナイスショットに向けて、まずはおろそかになりがちなアドレスを見直していきましょう。下半身の力の入れ方が重要です。(取材構成・阿部慎、須田雅弘、写真・戸加里真司、取材協力・第百ゴルフクラブ=横浜市栄区)
2月に入り、暖かい季節が近づいてきました。私もシーズン開幕に向けて、練習に取り組んでいます。
さて、いざコースに行くと自然と力も入ってしまいますが、その前に! 皆さんのアドレスは大丈夫でしょうか。何事も初めが肝心です。皆さんはアドレスの際、どこに力を入れていますか? 上半身が力んでいませんか? 私は下半身に力を入れるように意識しています。
アマチュアの方は〝かかと重心〟で構える方が多いかな、という印象です。かかと側に重心をかけてしまうと、ダウンスイングする際も、上半身が起き上がってしまいます。体が起き上がればその分、頭の位置がズレがちです。前回に私がおススメした、頭を動かさないための〝地味トレ〟の意味もなくなってしまいますよね。トップやダフりにつながりますし、フェースが開いてスライスが出やすくなります。
アドレスの段階では、つま先側に重心を置くことを心がけましょう。足の裏のつま先側がちょっと痛くなるくらいでちょうどいいと思います。
そしてここで大切なことが、つま先の〝内側〟を意識することです。特に感じてほしいのは、親指の付け根の下にあるふくらみ、母指球(ぼしきゅう)です。足の外側に体重を置いてしまうと、踏ん張れません。下半身と上半身を捻転させて飛ばすための力が逃げてしまいます。私は普段、めちゃくちゃ母指球に力を入れて踏ん張っています。ちょっと前のめりになるくらいの姿勢が理想的です。
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