「雷部屋」の看板を掲げた雷親方(左)。右隣はおかみの栄美夫人(撮影・奥村展也) 大相撲の雷(いかずち)部屋が1日、62年ぶりに復活した。師匠の雷親方(44)=元小結垣添=が同日、さいたま市内の部屋に新たな看板を掛けてお披露目し、「これまでとかわらず、こつこつやっていければ…。自分なりの経験を生かし、突き進んでいくしかない」と意気込んだ。
入間川部屋の師匠、入間川親方(元関脇栃司)が4月に定年を迎えることに伴い、部屋付きだった雷親方が同日付で同市内の入間川部屋を継承。新たな師匠となって名称を変更した。引き継いだ力士はウクライナ出身の東幕下20枚目獅司を筆頭に7人が在籍する。
「雷」は横綱初代梅ケ谷も名乗り、明治時代に「角聖」といわれる横綱常陸山と「梅常陸時代」の黄金期を築いた横綱2代目梅ケ谷が所属し、部屋を継いだ。由緒ある名跡で一門を形成した時期もあったが、部屋としては昭和36年7月を最後に消滅していた。雷親方は「身が引き締まる思い。早く関取を出したい」と決意を新たにした。
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