移籍手数料の上限など今秋から導入の新規定に有力代理人らが猛反発「FIFAには犯罪者がいる」 敏腕イギリス人代理人のジョナサン・バーネット氏やミーノ・ライオラ氏の後継者であるラファエラ・ピメンタ氏が、国際サッカー連盟(FIFA)を痛烈に批判した。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
近年、選手の移籍交渉などを引き受ける代理人の手数料の高騰が問題化しており、FIFAは代理人に対する手数料の上限を定めるなどの改革を断行。今年10月にも新たなルールが導入される。
しかし、有力な代理人らがこれに反発。イングランド代表ジャック・グリーリッシュやジョーダン・ピックフォード、フランス代表エドゥアルド・カマヴィンガらを担当するイギリス人代理人のバーネット氏は、30日にローマ郊外で行われたフットボール・フォーラムに出席した際、FIFAを強い言葉で非難した。
「FIFAの中には犯罪者たちがいる。我々は裁判へ持ち込むために動き出している。本当のところ、我々代理人は規定自体に反対しているわけではなく、このビジネスについて本当の意味で議論ができるのは我々だけだと思っている。この規則に関して戦っていかなければならない。FIFAの関係者は我々の世界について何も知らない。それなのに我々の分野のエキスパートだと考えているのはばかげたことだ」
「私が知る限り、刑務所行きになったFIFAの関係者もいれば、有罪判決を受けたクラブのディレクターもいる。恥ずべきなのは我々ではない。我々がみんなで集まって規則を作るべきなんだ。犯罪者たちに規則を作って欲しくはない。FIFAが行っていることが違法だと証明したい。さもなければ、選手たちが多くの問題を抱えることになるだろう」
続いてアーリング・ハーランドやズラタン・イブラヒモヴィッチ、ポール・ポグバらを担当するピメンタ氏も「4年ほど前、新規則に関するミーティングにFIFAから招待されて行って驚いた」と告白。「議論をしようとしていたのではなく、すでに決まったことを我々に見せようとしているだけだった。あれは罠であり、我々の答えは『裁判所で会おう』だった」と振り返った。(Goal.com)
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