キャッチボールで笑顔の高橋奎二=沖縄県浦添市(撮影・今野顕) 夢の共闘に胸を高鳴らせた。3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表に選出されたヤクルト・高橋奎二投手(25)が30日、キャンプ地の沖縄・浦添で自主トレーニングを行い、決意を示した。
「緊張していますけど、選ばれた以上はしっかりと自分が任された試合を一生懸命投げるだけ。ゆっくりすぎず、焦りすぎず準備したい」
早めの調整が求められる中、27日に沖縄入り。この日は2時間ほどダッシュやキャッチボールで汗を流した。オフの期間はWBCの使用球でブルペン入りしており「徐々に慣れてきている。スライダーの曲がり幅が日本のボールより大きいので有効に使えれば。自信のある真っすぐで基本はやっていきたい」と手応えをにじませる。
小学6年時に目を輝かせた舞台に立つ。2009年の第2回大会。韓国との決勝戦でダルビッシュ(現パドレス)がスライダーで空振り三振を奪い、優勝を決めた瞬間をテレビで目に焼き付けた。あれから14年。ダルビッシュとともに戦う。「すごい感じです。聞けることは聞いて、参考にできるものは取り入れて勉強していきたい」と楽しみにする。
3月の本大会までキャンプと遠征が続くが、体のケアは万全だ。ホテルの自室の風呂にシーズン中から使っていた家庭用高濃度炭酸泉「リヴィエラキューブ」を備え付けた。血流を促進し、疲労回復に効果があるという。心身ともに充実させ、WBCを迎える。(森祥太郎)