フリー打撃で柵越えの当たりを放つ阪神・井上広大=宜野座村野球場(撮影・松永渉平) 2月1日から始まる春季キャンプを前に、阪神の1軍キャンプメンバーが29日、沖縄・宜野座で合同自主トレを開始した。フリー打撃で〝宜野座第1号〟を放ったのは井上広大外野手(21)。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表でもある西武・山川穂高内野手(31)の教えを胸に、4年目のシーズンに挑む若虎トークは以下の通り。
ーー感触は
「ずっと寒いところでやっていたので、これから慣れていけばいいかなというところです。体が動くからといってあまりはしゃぎ過ぎず、はしゃぐというか無理しないようにできればと思います」
ーーフリー打撃は順番もあるんでしょうけど〝宜野座1号〟
「はい、順番です(笑)」
ーー左中間にいい当たりだった
「意識しているのは左中間、右中間。変にライト方向とかじゃなくて、打つんだったら左中間、右中間の照明くらいを狙って打つという感じです」
ーーどういう意図で
「(昨年)12月に、(西武の)山川さんと(巨人の)坂本さんと練習して、一日だけですけど。機会があって。その時にそうやって教えてもらって。別に真っすぐだけがセンターじゃなくて、ちょっとズレてもセンターの範囲っていう意識っていうのがあったので。変に流そうとしたらヘッドが下がっちゃうし、それやったら間に打ち返していけばいいんじゃないかって言ってもらって、それからずっとそうしてます」
ダッシュする阪神・井上広大=宜野座村野球場(撮影・水島啓輔)ーーセンターに打つ意識の延長線上みたいな感じ
「そうですね。センター方向に打ちに行って、絶対センターには打てないじゃないですか。ちょっと引っ張ったら、こっちにいくし、フックしたらあっちにいくし。センターに打ちに行って、遅かったらライト方向に飛べばいいし、ちょっと早くなってレフト方向に飛ぶのもいいし。その中で山川さんに言われたのは、引っ張ったって打球を打つんじゃなくて、引っ張れたって打球を増やせればというか、引っ張ったはダメ、引っ張れたはOK。流せたはOK、流したはダメ。たぶんそれも、センターに打ちに行って、遅れたら流せた、になるし、早かったら引っ張れた、になる。そういうことをずっと意識してやっています」
ーー2人と練習した場所は沖縄
「そうです、沖縄です」
ーーどういう経緯で
「(平野)恵一さんが、ずっとドームで練習してたんで宜野座の。外で打ちたいやろ、ということで、名球会が使ってたから、使えるんじゃないか、ということで。それで球場に問い合わせたところ、山川さんと坂本さんがいるので、というところです」(沖縄県内での自主トレ中、前阪神2軍打撃コーチの平野恵一氏=現台湾プロ野球・中信兄弟1軍打撃・内野統括コーチ=の提案で球場を移動すると山川らに遭遇した)
この記事をシェアする