第72期王将戦7番勝負の第3局で藤井聡太王将に敗れた羽生善治九段=29日午後、金沢市(代表撮影) 将棋・第72期王将戦七番勝負第3局第2日(29日、金沢市・金沢東急ホテル)先手の藤井聡太王将(20)=棋聖など5冠=が羽生善治九段(52)を95手で下し、対戦成績を2勝1敗とした。2月5日には羽生九段に続く史上2人目の6冠獲得に挑戦する棋王戦五番勝負が開幕。王将戦と時期が重なる過酷な日程となるが、偉大な先輩との歴史的シリーズで第2局の敗戦から立て直し、「ダブルタイトル戦」へ弾みをつけた。
第2局で勝利したものの、再びリードを許す形となった羽生九段は「(自玉の位置を整えた)封じ手は良い手ではなかったかもしれない。まとめ方に問題があった気がする」と反省の弁。藤井王将の攻勢に対し、この日午後には反撃に転じる場面もあった。「何をやっても、ちょっと悪いかなと思った。気持ちを切り替えて、また次に臨みたい」と表情を引き締めた。
この記事をシェアする