尾辻秀久参院議長は30日、国会欠席を続けるNHK党のガーシー参院議員の問題で、同党の浜田聡政調会長らと国会内で面会した。国会法に基づき出席を促す文書である「招状」を渡した。参院事務局によると、参院議員に招状が出されたのは1949年に1例あるのみで74年ぶり。ガーシー氏が応じなければ、2月上旬にも懲罰委員会に付され、処分が検討されることになる。
ガーシー氏はアラブ首長国連邦(UAE)などに滞在。昨年7月の参院選で初当選後、一度も登院せず、今年3月に帰国する意向を示している。
国会法は議員に対し、召集日に国会に集まるよう義務付けている。正当な理由なく7日以内に来ない場合、議長は招状を出せる。議員が招状を受け取った日から7日以内に出席しなければ、懲罰委に付すと定めている。
参院事務局によると、これまで欠席を理由に懲罰委にかけられた事例はない。懲罰には重い順に除名、登院停止、議場での陳謝、戒告がある。
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