井口資仁氏は自身の「サンスポ専属評論家就任」を報じる特別紙面を手にポーズ(撮影・大橋純人) 現役時代に日米通算2254安打を放ち、昨季までロッテを指揮した井口資仁氏(48)が、今季からサンケイスポーツの専属評論家を務めることが決まった。3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)や、教え子の佐々木朗希投手(21)への期待、野球人口拡大に向けた熱い思いを明かした。(取材構成・湯浅大、広岡浩二)
井口氏が新たな道を進む。サンケイスポーツの専属評論家に就任。このほど、東京・大手町の編集局を訪れ「去年まで日本の野球界にいて一番近い立場で見てきた。今後はさまざまな角度から視野を広げて伝えていきたいです」と所信表明した。
2009年WBCのダルビッシュ有投手(AP)現役引退直後の2018年にロッテ監督に就いた。アマチュア時代を通じて初めてユニホームを脱いだが「監督として結果を残せなかったので責任を取っただけ。プロとしてのけじめであって、脱いだという感覚はない」と本音を吐露した。05-07年途中まで在籍した米大リーグ、ホワイトソックスからは「いつでもコーチを」という話があったと明かしたが、評論家として一度グラウンドを離れて外から野球を見る選択をした。
日本一3度、世界一2度の経験を生かし、独自の視点で評論する。3月にはWBCが開催。青学大4年時の1996年にアトランタ五輪で銀メダル獲得に貢献した井口氏は「ダルビッシュ(パドレス)は統率力があるので、彼がリーダーとして引っ張ればチームは強固になる」と米国での経験も豊富なリーダーの重要性を指摘。今大会は米国代表主将のトラウト(エンゼルス)ら超一流がそろうが「米国は本気で中南米の国も強いが、日本は(大谷ら)メジャー組も参加するから善戦できる」と期待を寄せた。
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