フリー打撃で打球の行方を追う大山(撮影・松永渉平) チバリヨ~!! 阪神の1軍キャンプ(2月1日初日)に参加する若手メンバーを中心とした先乗り合同自主トレが29日、宜野座村野球場でスタートした。今季の4番が決定したばかりの大山悠輔内野手(28)はフリー打撃で6連発を含む8本の柵越え。打線の中心を担う男として順調な調整ぶりを披露した。
これが阪神を引っ張る主砲の一打だ。どんな言葉よりも雄弁に語る打球を、南国・沖縄でかっ飛ばした。それも、1本だけじゃない。大山が先乗り合同自主トレ初日からフリー打撃で6連発。41スイングで8本の柵越えを放ち、幕開けにふさわしいド迫力をみせた。
「今年、外でしっかりフリーバッティングしたのは初めて。見え方だったり、そういうことを確認できたのがよかった」
2023年の先乗り自主トレ初日。前日の残り雨の影響で、空には鮮やかな虹がかかった。七色の歓迎を受けて球場入りした阪神ナイン。その中でもひと際まぶしい輝きを、大山が放った。
真ん中から左方向へ、放物線が次々と宜野座の空に描かれる。左翼に2本、左中間に3本、中堅に1本。6連続でフェンスオーバー。〝初打ち〟とはとても思わせない快音の連続だった。それでも、大山自身は努めて冷静に自身を見つめる。
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